2024.05.02
クラブ活動
先週の放課後、学校周辺の巡検を行いました。
今回のコースは、新緑の京都御苑から寺町通へ。
今年のNHK大河ドラマの主人公、
紫式部ともかかわりの深いエリアです。
京都御所をぐるっと囲む塀は、
鬼門の方角に当たる北東角だけ凹んでいます。
上の方をよく見ると、烏帽子をかぶった猿の姿が…
平安時代の内裏は、京都御所の西約1.5㎞に位置していました。
現在の京都御苑や周辺には、貴族の邸宅や別荘がありました。
藤原道長の屋敷「土御門殿跡」を確認して、寺町通へ。
明治時代に創建された梨木神社は、
平安時代は藤原良房の邸宅があったとされています。
境内の井戸の水は京都有数の地下水で、
入れ物を持って水を汲みに来ている方もおられました。
梨木神社のすぐ東側の蘆山寺は、
豊臣秀吉の都市計画でこの場所に移転しました。
平安時代は、紫式部の祖父の邸宅があった場所でした。
紫式部はここで生まれ、
『源氏物語』を執筆したといわれています。
寺町通を南下すると、新島襄・八重夫妻の「新島旧邸」が。
和洋折衷の建築で、京都市の有形文化財となっています。
最後は、寺町通と丸太町通の交差点の南側の下御霊神社へ。
その名の通り、冤罪で亡くなった人の怨霊をしずめ、
疫病を退散させるために平安時代に創建されました。
現在ある京都御苑や寺社も、
さまざまな変遷を経て現在に至ることがわかりました。
部員は、この巡検で特に興味を持ったことを、
Googleスライドにまとめます。
クラブ内で報告をし、希望館地階の社会科メディアコーナーに
展示する予定です。