2024.03.06
授業イベント
春期講習を利用して、高1WR生全員とLA生の希望者を対象に
同志社女子大学生活科学部食物栄養科学科との
高大連携プログラムを開催しました。
こちらの学科は実験や実習に非常に力を入れておられます。
学科説明を受けた後、さっそく4グループにわかれ、
大学での実験を体験させていただきました。
①「制限酵素でのプラスミドDNAの切断と電気泳動による分析」では、
プラスミドDNAを様々な酵素で切断し、
切断前後の試料を電気泳動することによって
断片の長さや形状に応じて移動距離が異なることを調べました。
ピペットマンや電気泳動装置など、
見たことのない器具をたくさん使わせていただきました!
②「卵をゆで卵にすると消化が良くなる?悪くなる?」では、
ゆで時間の異なる卵を使い、消化によってどれだけ分解が進んだかを
電気泳動によって調べました。
加熱するとタンパク質の形がくずれて消化されやすくなりますが、
20分加熱するとかえって固まってしまい、
未消化のタンパク質が大量に含まれている結果が得られました。
③「うどんの製造と寒天ゼリーの物性測定」では、
寒天ゼリーを専用の装置で測定し、硬い・軟らかいといった
食感の違いをグラフで表現するという実験を行いました。
「グルテン」の粘弾性を感じながら皆でうどん生地を捏ねました。
出汁も用意してくださり、最後はつくったうどんを美味しくいただきました!
④「アルコールの分析:比重による測定とクロマトグラフィーによる定量」では、
浮ひょう計を用いて、蒸留前後のお酒のアルコール度数を測定しました。
焼酎は蒸留酒ですが、日本酒・梅酒はそうではいので、
糖分などが非常に多く含まれていて、比重が軽くなるのだそうです!
それぞれの体験実験を通して、
『ただ調理するだけではなく、科学的手法でおいしさを追求する学び』
に触れることができました。
皆でわいわい楽しみながら実験に取り組むことができ、
高度な内容についても丁寧に説明していただき大変勉強になりました。
今後のキャリアデザインの参考になれば嬉しく思います。