2025.09.30
お知らせ
9月13日(土)から14日(日)の二日間、同志社びわこリトリートセンターにて、中2・3・高校修養会が行われました。中高宗教部の修養会パートのメンバーを中心に、一般参加の生徒たちも加わって、一泊二日の修養会です。秋の修養会では、パート部員が中心となって、テーマを決め、講師の先生をお招きし、礼拝そしてグループワークなどのプログラムの内容を考えます。生徒たちは一学期から少しずつ、そして夏休みも使って準備に取り組んできました。この修養会を無事に終えられたことはたいへん大きな喜びです。
今年度のプログラムも昨年と同様、中高合同で進められました。今年度は「〝正しさ〟の見つけ方~分別の初め~」というテーマで、日本基督教団高槻日吉台教会牧師・本校聖書科講師の吉岡恵生先生を講師にお招きしました。主題講演では、「正しさ」が「正しくない」ものを排除し、至る所で分断が起こるという現代社会が抱える問題を踏まえ、人間は意見が分かれることは当たり前であるということを、グループワークでの共通認識にしようとお話しくださいました。生徒たちは、吉岡先生のメッセージも視野に入れながら、「正しさ」とは何なのかということについて、グループワークの中で深め合っていました。
今回の修養会では、グループワークで話し合った内容を元に、「正しさ」についての双六を制作しました。普段は接点が少ない他学年の生徒同士がグループを作り、それに教員も加わって、それぞれの「正しさ」についての考え方を共有しました。二日目には、完成した双六をプロジェクターで映し出し、それぞれどのようなことを考えながら双六を作成したかということについて発表しました。各班のオリジナリティが溢れた、様々な特徴をもった双六ができあがりました。
また修養会中は、キャンドルライトサービスや、朝の黙想など、普段の学校生活ではなかなか経験することのできない時間を持ちます。暗闇の中、わずかな灯りのもとに讃美歌を歌い、先生や友人のメッセージに耳を傾けたこと。豊かな自然に囲まれ、自然の奏でる音のみの中で静かに自分や神と向き合ったこと。友人たちとの楽しい宿泊体験に加えて、これらの静かな体験が、生徒たちのこれからの生活の中に何かの種を蒔くものであるようにと願います。