2024.09.24
お知らせ
9月14日(土)から15日(日)の二日間、同志社びわこリトリートセンターにて、中2・3・高校修養会が行われました。中高宗教部の修養会パートのメンバーを中心に、一般参加の生徒たちも加わって、一泊二日の修養会です。秋の修養会では、パート部員が中心となって、テーマを決め、講師の先生をお招きし、礼拝そしてグループワークなどのプログラムの内容を考えてゆきます。生徒たちは、一学期から少しずつ夏休みも使って準備に取り組んできました。この修養会を無事に終えられたことはたいへん大きな喜びです。
今年度のプログラムも昨年と同様、中高合同で進められました。「優しさ、そして強さ~私たちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます~」というテーマを定め、元敬和学園高等学校校長の中塚詠子先生を講師にお招きしました。主題講演や、聖日礼拝での奨励などを通して、はっきりした答えの出ない問いに向き合っていく姿勢や、抜けている/欠けていることが本当にダメなことなのかという問いかけをされました。このお話も視野に入れながら、生徒たちは、「強さ」「優しさ」とはどのようにあるものなのかを、グループワークの中で深め合っていました。
グループワークの作業も単に話し合うというだけでなく、「強さ」「優しさ」をストーリーに織り込んだ絵本(現地ではそのもとになるスライド)を制作しました。普段は接点の少ない他学年の人たちとグループを組み、それに先生方も加わって、それぞれの考えを共有し、登場人物やエピソードを組み立てていきます。二日目には、完成した絵本をプロジェクターで映し出し、読み聞かせを行いました。また、それぞれどのような思いで作ったのか、どういうところに「強さ」「優しさ」が表現されているのかを班ごとに発表し、最後に中塚先生からコメントを頂戴しました。各班とも工夫を凝らし、中には参加者全員がうなるような作品も見られました。
また修養会中は、キャンドルライトサービスや、朝の黙想など、普段の学校生活ではなかなか経験することのできない時間を持ちます。暗闇の中、わずかな灯りのもとに讃美歌を歌い、先生や友人のメッセージに耳を傾けたこと。豊かな自然に囲まれ、自然の奏でる音のみの中で静かに自分や神と向き合ったこと。友人たちとの楽しい宿泊体験に加えて、これらの静かな体験が、生徒たちのこれからの生活の中に何かの種を蒔くものであるようにと願います。