2024.02.09
お知らせ
同志社の創立者である新島襄は、1843年2月12日(旧暦1月14日)に江戸の神田にあった安中藩板倉家の江戸屋敷に生まれました。幼名を「七五三太(しめた)」といい、その名の由来には祖父弁治が待望の男児の誕生に際して喜びのあまり「しめた!」と叫んだことによるという説と、1月14日が松の内の最後の日で、しめ飾りを取る日であったことによるという二つの説があります。
本校では毎年、創立者の生誕の日を記念し、特別礼拝を守っています。今年度は、礼拝講師に同志社中学校・高等学校キリスト教科教諭の川江友二先生をお招きし、2月8日(木)に中学生が、9日(金)に高校生が記念礼拝を守りました。
先生は、中学礼拝では、「大丈夫だよ」という奨励題にてお話しくださり、ルカによる福音書15章の「『見失った羊』のたとえ」を映画「天気の子」のストーリー、そして新島先生の「人一人は大切なり」という言葉にふれて語られました。たとえ孤独を感じることがあっても、周囲の期待に添えない自分であったとしても、イエスがいつも共におられることを説かれました。高校礼拝では、「トラブルにはなぜかラブがある」という奨励題にてお話しくださり、使徒言行録9章の「サウロの回心」の話から、自分の弱さをさらけだしたとしても、神が共におられることを説かれました。先生は、新島先生が渡米の際に武士の魂としていたはずの刀を手放したことや、ご自身の高校、大学時代の経験なども交えてお話しになり、人生で経験する様々なトラブルは「ラブ」を知るためのものであったのだ、と話されました。
多くの生徒は、中高時代に大なり小なり人間関係にかかわるトラブルを経験するものです。先生のメッセージが、多くの生徒たちに響き、互いに重荷を負い合うことができるようにと願います。