同志社女子中学校・高等学校同志社女子中学校・高等学校

ニュース

2023.06.19

お知らせ

花の日礼拝・福祉の日講演会

 今年は、6月10日(日)が花の日にあたり、本校では、15日(木)に花の日賛美礼拝、16日(金)に花の日礼拝を、それぞれ中高合同で守りました。花の日は、アメリカの教会で「子供が信仰に導かれるために、また両親がその子供たちを神に捧げる日」として、特別礼拝を守ったのが始まりとされます。今日、多くのプロテスタント教会では、6月の第二日曜日に花の日礼拝が守られています。花を飾り、その中で子供たちを中心とした特別礼拝が守られ、さまざまな施設への訪問などが行われるようになりました。本校でも、古くから花の日礼拝を守り、持ち寄った花や、献金で購入した花を施設に訪問してお渡ししてきました。2003年度からは、高校一年生全員が、病院、社会福祉施設など24箇所の施設を訪問させて頂いていましたが、2020年度以降は施設訪問は実施できておりません。今年も施設訪問は適いませんでしたが、献金を8箇所の施設にお送りさせていただきます。
 

 

 

 献金の準備は、今回も中高宗教部員が中心となって進めました。各HR、礼拝前日、礼拝当日の朝の献金等、全校の皆さんがご協力くださったこと心より感謝申し上げます。また、中1保護者修養会の折には、保護者の皆さまにも献金のご協力を賜りましたこと、御礼申し上げます。施設への献金の他に、本校生の多くが毎日お世話になっている地下鉄今出川駅、京阪出町柳駅には、感謝の気持ちとして、アレンジメントのお花をお届けしました。アレンジは、中学一年生の華道クラブの部員の皆さんが熱心に取り組んでくれました。

 

 

 賛美礼拝では、ハンドベルクラブの演奏と、聖歌隊による合唱にて礼拝を守り、翌日の花の日礼拝では、心臓病の子どもを守る京都父母の会「パンダ園」理事の藤井友紀先生をお招きし、「つながりの中で」と題してお話をしていただきました。「パンダ園」は、心臓病児のための自主保育の場として設立されましたが、現在では、心臓病児だけではなく、様々な病気を抱えた子供たち、病気のない子供たちも共に過ごす場所として、活動されています。コロナ禍以前は、花の日に本校生も訪問させていただいていた施設です。先生は、ご自身の経験やかつて本校生が「パンダ園」を訪問した時に書いた感想文のこと、また「パンダ園」を卒園された方々のことなどにふれて、私たちが様々な人々とのつながりの中で生かされていることをお話になりました。

 

 

 礼拝後は、高校三年生は車椅子バスケットの見学・体験をし、中学一年生から高校二年生は、講演会に参加しました。講演会には、現在神奈川県で医師としてお働きの吉田絵理子先生にお越しいただき、「性と生について考えよう」というタイトルでお話いただきました。先生は、「LGBTQについて適切な知識と態度を学び、共に考える機会を提供することで、すべての人に公平に健康を支援できる社会を目指し、活動して」いらっしゃいます。先生は、LGBTQに関する様々な知識をご教示くださるだけではなく、生徒たち同士で話す時間を間に挟み、話をすすめられました。ご自分の体験を交えて、飾らない言葉で語られる先生のお話に、生徒たちは熱心に耳を傾け、また活発に意見を交換しあい、90分にわたる講演会はあっという間に終わりました。

 

 

 私たちは、誰もが場合によってどのような立場にもなりえます。一人ひとりがかけがえのない自分を大切にし、またかけがえのない隣人を思いやり、互いに慈しみの心をもって共に歩むことを目指したいものです。