同志社女子中学校・高等学校同志社女子中学校・高等学校

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2023.06.01

お知らせ

ペンテコステ礼拝

 今年は、5月28日(日)にペンテコステ(聖霊降臨日)を迎えました。ペンテコステは、イースター、クリスマスと並ぶキリスト教の大切な祝日の一つです。ペンテコステとは、ギリシャ語で50を意味し、イエス・キリストの復活を祝うイースターから50日目の日曜日に祝います。使徒言行録には、弟子たちが祈っていると、「突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現われ、一人一人の上にとどまった。すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした」とあります。この出来事以降、弟子たちは喜びをもってイエス・キリストのことを述べ伝えるようになり、そのため、ペンテコステはキリスト教会の誕生日と言われることもあります。
 本校では、中学は5月30日、高校は31日に、ペンテコステ礼拝を守りました。日本基督教団京都教会の入治彦先生をお招きし、「アイ・デ・トード」(よりどりみどり)と題して奨励を頂きました。先生は、使徒言行録に記されたペンテコステの出来事に加えて、創世記のバベルの塔について書かれた箇所にも触れられ、聖霊降臨の出来事は、バベルの塔の話が象徴するような一つの言葉で人々を支配するということではなく、相手の立場にたった、相手の言葉で神の業が語られる、ということだとお話になりました。「アイ・デ・トード」とは、様々な民族が多様な気候・風土のもとに暮らすメキシコの言葉だそうです。聖霊降臨の出来事と同じく、一つであって多様な形を示す「アイ・デ・トード」の度合いが高いということは社会が開かれていることになると先生はご指摘になりました。私たちは多くの人々との交わりの中で生かされています。その交わりの中に送られる神の息吹を受けて、日々強められ、新たな気持ちで過ごしてゆきたいものです。