同志社の創立者・新島襄は1843年2月12日（旧暦1月14日）に誕生しました。この日を記念して、私たちの学校では創立者生誕記念礼拝を守っています。今年は2月9日（木）に中学生、2月10日（金）に高校生が記念礼拝を守りました。講師に同志社香里中学校・高等学校の工藤尚子先生をお招きし、「新島は『同志社をつくろう』とは思っていなかった」と題して奨励して頂きました。

　新島襄は最初から「同志社をつくろう」と思って脱国したのではありません。アメリカに渡った後での経験やキリスト教との出会いを通して、日本にキリスト教の学校を設立したいという意思を持ち、帰国した後の山本覚馬との出会いの中で「同志社」を創立しました。安中藩の武士の子として生まれ、武士として育つところを、人生の中での思いがけない出会いや別れを経験して、結果的に同志社の創立者となったのです。

　工藤先生は、学生時代には考えもしていなかった志を、現在ご自身が抱いていることを例に出し、人生は何があるかわからない。今考えている人生設計どおりに人生を歩む人はいないと語られました。また、失敗や挫折、絶望したとき「自分の人生は終わり」などとは思わないでほしい。そこには神様が用意した新たな出会いや経験が待っている。と呼びかけられました。