同志社女子中学校・高等学校同志社女子中学校・高等学校

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2022.01.24

お知らせ

創立者永眠記念礼拝を行いました

 1月23日は同志社の創立者新島襄先生の永眠記念日です。本校では、21日(金)に創立者永眠記念礼拝を守りました。礼拝講師として、元本校教諭で同志社女子大学教授の小﨑 眞先生をお招きし、「笑うて風雪を侵して開く~創立者新島襄の息吹に誘われ~」と題して奨励をして頂きました。

 

 小﨑先生は、コロナ禍で心に余裕がなくなると自分の事ばかり考えるようになってしまうので、「心の余白」を持つことが大事であると話されました。コロナによって様々な楽しみが制限される日々が続き、多くの人がストレスを感じていると思います。昨年、先生は本校の卒業生とZOOMによる礼拝を守られて、同女生の礼拝を大事にしようという気持ちに改めて気づかされたそうです。コロナが人々を孤独にしてしまう時代であるからこそ、神の愛への気付きが必要とされます。多くの困難を前に人は自分にとって利益のあることのみに心を向けがちです。しかし、自分の願いや思いばかりを求める気持ちを抑えて、自分の心に神が存在する余白を持つことも大切なのではないでしょうか。

 

 先生は新島襄が晩年に残した詩に、この心の余白に通じるものがあると語られました。「庭上の一寒梅 笑ふて風雪を侵して開く 争はずまた力めず 自から占む 百花の魁」という漢詩を残していますが、この詩より以前に「真理は寒梅のごとし 敢えて風雪を侵して開く」という詩も残しています。「敢えて」開く梅から「笑ふて」開く梅へ変わったところに新島襄の心境の変化が見られる気がします。同志社大学設立のために、願いや思いを頑張って実現させようとしていた日々から、心の余白を持っていこうという思いに変わっていったのかもしれません。

 

 新島襄の残したこの詩が私たちの心にも残り、私たちが優しさや温かさ、そして心の余白を忘れない人となることを願います。