同志社女子中学校・高等学校同志社女子中学校・高等学校

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2024.02.08

お知らせ

高校三年生 墓前礼拝

 2月8日(木)卒業試験終了後、高校三年生は若王子山頂の同志社墓地に赴き、新島先生はじめ同志社に連なる方々の墓前にて、礼拝を守り、卒業の報告をいたしました。コロナ禍においては、実際に墓前に集まることはできず、ここ三年間は栄光館にて礼拝を守っていましたが、四年ぶりに山頂で墓前礼拝を守ることがかないました。高三生の中には、高校からの入学生で同志社墓地に行くのは初めてという生徒や、中学からの入学生でも中学一年生の時の入学報告の墓前礼拝以来の経験であるという生徒もたくさんいるはずです。

 礼拝では、本校宗教主任である生田香緒里教諭(聖書科)より「庭上の一寒梅」と題して奨励がありました。奨励題は、新島先生の自作の漢詩「寒梅之詩」によるもので、本校では、毎年創立者永眠記念の礼拝において、聖歌隊によって「庭上の一寒梅」が合唱されますので、多くの本校生にとって耳なじみのあるものです。奨励では、この漢詩の意味、作られた時の状況の説明に加えて、今、本校を巣立って、自分の道を選び、進みゆこうとする高三生へのメッセージが語られました。コロナ禍における学校生活において多くのことを制限される中、それでも自分たちにできることに懸命に励み、共に過ごした仲間と一緒に卒業の時を迎えることの感慨を、多くの高三生が校祖の墓前にて覚えたのではないでしょうか。

  六年前の入学報告の墓前礼拝時には、山道に幼い声を響かせていた姉妹たちが、皆立派に成長し、同女での中高生活を終えて、新たな道に進もうとする姿に、少しの寂しさ、そしてそれ以上の大きな喜びを覚えます。高三生一人ひとりの歩む道に、いつも神の豊かな祝福と守りがありますように。