同志社女子中学校・高等学校同志社女子中学校・高等学校

ニュース

2023.11.22

お知らせ

同志社創立記念礼拝

 11月29日(月)は同志社創立記念日です。今年で、同志社は148周年を迎えます。29日(水)には、同志社全体の祈祷会が朝9時より若王子山頂の同志社墓地でもたれ、大勢が集い、校祖新島先生と同志社につながる多くの方々に思いをはせ、祈ります。本校では、11月20日(月)に高校生、11月21日(火)に中学生が同志社創立記念礼拝を守りました。講師には、同志社大学キリスト教文化センターの越川弘英先生をお迎えし、「寒気のために傷まぬよう/太陽がただ南よりあたるよう」という奨励題にてお話しいただきました。

 奨励題の言葉は、新島先生の書簡の中にあるものです。新島先生は、神奈川県大磯の百足屋という旅館で最期の時を迎えられますが、その少し前に妻の八重さんに送られた書簡の中にこの一節はあるそうです。先生は、高齢のお母さまのことを八重さんにお願いされた後に、アメリカから送られた菊の苗について、しっかりと藁をかぶせて、「寒気のために傷まぬよう」「太陽がただ南よりあたるよう」にしてほしいと八重さんに依頼なさいます。これは一月半ば過ぎのことで、菊が花開くのはまだまだ先のことです。越川先生は、そこにも新島先生の優しさがみてとれる、とお話しくださいました。元気な学生、生徒のことだけではなく、元気のない学生、生徒にとりわけ心を砕き、その成長を楽しみにする優しさが新島先生にはあり、それは、同志社にかかわるすべての人々が他者と接する際に、忘れず、心にとめるべきことではないかと、示唆されました。今、創立記念日を迎えるにあたり、私たち一人ひとりが新島先生の優しさを思い起こし、自らの行動の指針としたいものです。